こんばんは。
名曲紹介をお送りします。
あくまでも個人的な趣味での名曲を紹介しています。
ピアノ曲が中心となってしまうのですが、協奏曲なども折を見て紹介していけたらと思っています。
さて、本日の名曲は、ベートーベン ソナタOp.49,No.2 第一楽章
この曲はピアノを習う人なら、いずれは通る道的な曲ですね。
というのも、ソナタでありながらソナチネ1巻の15番に収載されているのです。
ドーミソ、シードレド〜♫ で始まるやつです。(下にリンクを貼っておくので、聞いてみてくださいね)この曲は聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
このモーツァルトのソナタとベートーベンのソナタはどちらも、ソナタとしては易しくて弾きやすいので、出来れば練習曲としてどちらもレパートリーに入れたいですね。
ベートーベンのこの曲は、聴けば聴くほど良さを感じることができる素敵な曲です。
そして弾くのが楽しいです。左手と右手がともに3連符で進むところが好きです。
うちの娘にもそろそろ弾かせてみたいなと思っています。
この曲は手が小さくても大丈夫そう。
娘はまだオクターブが届かないので、弾きたくても曲が限定されてしまうんですよね。
先生から課題として挙げていただいたクレメンティのソナチネOp.36-6もオクターブが出てくるので、もう少し指が長くなるまで待っているところです。
とはいえ、12月にコンクールを控えているので、もっぱらエントリーしている曲ばかりやっています。新しい曲に取り掛かるのは来年でしょうかね。
来年中にはベートーベンとモーツァルトの両方をやってみたいと思ってます。
ベートーベンはこちら
モーツァルトはこちら
📔ベートーベンについて
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770年12月16日〜1827年3月26日)
今年は生誕250周年のアニバーサリーイヤーです。
NHKでは稲垣吾郎さんがアンバサダーを務める「ベートーベン250」プロジェクト
で様々な放送が行われていますね。
ベートーベンって、一般的には気難しくて偏屈っていうイメージがありませんか。
あの有名な肖像画もムスっとしていて怒っているみたい。
なんでもその日に食べた食事がまずがったから、あんな不機嫌な顔になったんだとか。
そして、その肖像画はカツラを被ってないところが注目です。
バッハやヘンデル、モーツァルトなどの肖像画を思い出すと、みんなクルクルの巻き髪ですよね。あれはカツラなんです。カツラを被ることはその当時の貴族の正装であり、宮廷音楽家はマナーとしてカツラを被る必要があったそうです。
では、ベートーベンはなぜカツラを被らなかったのでしょう?
貴族のお抱え作曲家としてではなく、一般市民の前で自分の音楽を披露し収入を得ることができたためと言われています。貴族の前でこびへつらうことなく、ドレスコードも無視して生きることができるほどの才能があり、自信もあったのでしょうね。
ベートーベンって本当に面白い人だなと思います。
以前に読んだベートーベンの伝記で印象に残ったエピソードがあるので紹介します。
それは詩人ゲーテとの友情そして絶交まで。
ベートーベンとゲーテの出会いは1812年の7月半ばのこと。ベートーベンは41歳、ゲーテは63歳だった。
出会いの日の翌日、二人は一緒に近くの山へピクニックに出かけた。
その次の日、二人は親友同士のように腕を組んで散歩した。
ベートーベンはゲーテこそ自分と唯一同類の人間であると認め、他の貴族のことを「うじ虫」呼ばわりした。公爵の位を持つゲーテはベートーベンの言動に我が身の危険を感じた。
3日目の散歩中、オーストリア皇帝一家とすれ違ったとき、二人の間に亀裂が入った。他の人々と同様、道のわきに下がって頭を下げたゲーテに対して、ベートーベンは容赦しなかった。
「あなたはそれでも詩人か?詩人のつとめは人間の自由や平等を守ることではないか。その詩人が見せかけの権威にへつらってどうするのか。あなたの態度は見ていて本当におかしかった。」と。
3日目にお互いに「相容れぬ」人間同士であることを悟った二人。
散歩は早々に切り上げられた。
ゲーテは心の底ではベートーベンの音楽を熱烈に賛美していた。しかし、それを認めれば自分よりはるかにはげしい才能を持つベートーベンに心の安定を打ち破られそうだったのだ。結果ゲーテはベートーベンをおそれ、さけることとなった。
2日目に腕を組むほど仲良しだったのに、3日目にその関係が破綻するなんて、
まさにベートーベンのはげしさを物語っているなと思いました。