こんばんは。
今日は久しぶりの名曲紹介です。
ハチャトゥリアン『少年時代の画集』より2曲、「小さな歌」と「エチュード」です。
ハチャトゥリアン、ご存知でしょうか?
もし、知らないという方も「剣の舞」という曲は聞いたことがあるのではないでしょうか。
私自身も小学生の時に音楽の授業で、鑑賞した覚えがあります。
剣の舞はかなり特徴的な音楽だと思います。
わかりやすいメロディーではあるのですが、速いテンポでいろんな楽器が慌ただしく鳴り響き、疾走感のある曲です。演奏者も大変そうです。
ハチャトゥリアンのバックグラウンドについては、よく知りませんでしたが、つい先日NHKの「ららら♪クラシック」という番組で特集されていました。「ららら♪クラシック」は時々見ているのですが、その時のテーマに興味があれば録画して見るという感じです。テレビ番組表でハチャトゥリアンの名前を見た時に、あの曲出るかな?と期待して録画しました。
あの曲とは『少年時代の画集』「小さな歌」です。残念ながら、番組内では「小さな歌」は全く出てこず、『仮面舞踏会』より「ワルツ」がメインで紹介されていました。
ハチャトゥリアンの「小さな歌」は子供の頃に弾いたことのある曲です。
昨年娘のコンクール会場で、誰かが演奏しているのを聴いて思い出しました。
あ、この曲聴いたことあるなぁ、懐かしい、たぶん弾いたことあるなあ、と。
今までもそういう曲にいくつか出会いました。曲名も作曲者名も覚えていなくても、弾いたことあるなぁという曲。
例えば、バッハのメヌエットやベートーベンのソナチネ。バッハのメヌエットについては、楽譜に載っていた挿絵まで思い出しました。ドレス姿の女の人。子供心に素敵だなぁと感動していたのかもしれません。
「小さな歌」は私を童心にかえらせてくれました。
この曲、すごーく静かで、テンポもスローで、とっても悲しげなメロディーなんです。
暗いんだけど、微かな希望があるような、美しいメロディーです。
難易度は初級くらいだと思います。
そうそう、この曲は今年のPTNAピアノコンペティションB級の課題曲になっていました。
新型コロナウィルスの影響で、コンペ自体は動画審査で行われたようですね。
この課題曲に取り組まれた方も多いのではないでしょうか。
YouTubeでアナリーゼ動画なども出ていました。
続いて、同じく『少年時代の画集』より「エチュード」です。
この曲は「小さな歌」とは対照的で、速いテンポでドラマ性のある曲です。
カッコ良くて、コンクールや発表会で映えそうですね。
一見、難易度高そうに思えますが、初級〜中級程度と思われます。
2つの曲に共通して言えるのはメロディーが際立って美しいということ。
ハチャトゥリアンについて
「ららら♪クラシック」で得た情報を少し挙げておきます。
ハチャトゥリアンは、旧ソ連出身のアルメニア人。コーカサス出身。
コーカサスはシルクロードをはじめ東西南北の道が交わる地域。中東とヨーロッパの文化が混じり合う地域で独特の文化が育まれている。ハチャトゥリアンは特にコーカサス地方のジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンの民族音楽に親しんだ。
この民族音楽を自身の作曲に取り入れていた。ハチャトゥリアンは民族音楽のエネルギーを受け継いでおり、彼が作った曲には物悲しさの中に力強さを感じることができる。
ハチャトゥリアンは19歳まで音楽の専門教育を受けておらず、19歳になって初めてモスクワにある音楽学校に入ったということには驚きでした。元々民族音楽で培った音楽的才能があったのでしょうね。
番組後半で取り上げられた『仮面舞踏会』から「ワルツ」は聴き覚えのある曲でした。
なのに、どこで聴いたのか、どうして知っているのかも全くわかりませんでした。
しばらく経って、やっとわかったのは平原綾香さんのカバー曲を聴いたことがあったということです。
平原綾香さんは、たくさんのクラシック曲に歌詞をつけてカバーされています。
この曲もカバーされていて、それを私はCDで聴いていたんです。
それから、浅田真央さんが現役の時にフリーでこの曲を使っていたことも思い出して、そりゃあ何回も聴いたことでしょうと納得しました。